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減量中に食べたくなるチョコレートの真実〜チョコレートはカカオから〜

2022.4.1|日常中川 匠

こんにちは!パーソナルトレーニングジムvision(ビジョン)の中川です!

本日はチョコレートについて語らせてください。

目次

謎の多い植物カカオ

カカオの樹

デリケートなカカオ

 

謎の多い植物カカオ

チョコレートの主原料は「カカオ豆」です。市販されているチョコレートのパッケージにもカカオの実やカカオ豆が描かれているため、カカオがどのような形なのかは多くの人が知っているでしょう。

ですがこのカカオ、ちょっと不思議な植物であることをご存知ですか?

これほど愛されているチョコレートやココアの主原料というメジャーな農作物であるにも関わらず、実はカカオにはまだ解明されていない点が数多くあります

カカオの樹

農園で栽培されているカカオの樹は、5m前後の背丈しかありません。枝葉をつけると全体で直径5m~8mくらいの広がりになり、幹や枝に白やピンクの小さなかわいらしい花をつけます。

PixieMe/Shutterstock.com

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カカオの花は虫媒花(虫、主に昆虫によって受粉が行われる花)だと言われていますが、具体的な受粉の仕組みはまだ詳しくわかっていません。また、花のうちのわずか5%程度しか実をつけないのですが、その理由も明らかではないという謎の多い植物です。

カカオの実をカカオポッドといいます。
最初は小さなキュウリのような形ですが、収穫期にはちょうど大人の両手に乗るくらいの大きさにまで育ちます。重さは700g前後で、その色は、黄色やオレンジ、暗い赤や紫まで、実に変化に富んでいます

1本の樹にだいたい20~50個程度の実を付けるといわれますが、特異なのはそのなり方です。リンゴやミカンなど枝からぶら下がるような一般的な「木の実」とは全く異なり、幹のあちらこちらから、いくつかの実が群がった状態で、ぶら下がるようにして実をつけます。
日本ではこのような植物は基本的に見ることがないため、私たちにはかなり奇異なものに見えることでしょう。

ImagoPhoto/Shutterstock.com

カカオポッドの外皮は固く、縦に筋が入っています。これを割ると中から柔らかで果汁をたっぷりと含んだ白い果肉と種子が出てきます。アケビの実に近い印象です。この果肉をパルプといい、甘酸っぱくてフルーティなので、現地では子どもたちがおやつにすることもあります。

Kerdkanno/Shutterstock.com

一つのカカオポッドにはだいたい30粒くらいの種子が入っており、これが「カカオ豆」と言われているものです。

デリケートなカカオ

カカオは熱帯の植物です。

南アメリカ大陸の北西部、アマゾン川上流域からオリノコ川流域周辺が起源と考えられており、年間平均気温が20℃以上、年間降雨量1500mm以上という熱帯雨林気候の地域で栽培されます。

簡単に示すと、赤道をはさんで南北緯20度のあたりまでの地域ということになります。この地帯に、世界的な産地が並んでいます。

Jktu_21/Shutterstock.com

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デリケートで手間のかかるカカオ栽培

「カカオの樹は100年保つ」と言われる事もありますが、生産性を考えると30年程度というのが実情です。

生育には、肥沃で水はけがよい土と豊かな水が欠かせません。とはいうのも、水は多すぎても少なすぎてもダメ、しかも風や病気などにも弱いため、一度に農場のカカオが全滅、ということもある大変デリケートな植物です。

さらに出身地がもともと熱帯雨林のため、熱帯雨林の地面がそうであるように、土は陰って湿った状態の落葉土である必要があります

ですから乾燥しないように、カカオを育む土を太陽の光から守らねばなりません。そのためにバナナなどの「陰」を作るための木を一緒に植える栽培法が多くの農園で行われています。

foto500/Shutterstock.com

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カカオは、とってもデリケートで手間のかかる植物なのです。

 

2020年のカカオ危機

このように栽培に大変な手間がかかるカカオですが、カカオ絶滅の危機が危惧されているのをご存知でしょうか。実は、各メディアでは2010年ごろから、2020年にはカカオは世界で100万トン不足する可能性があると指摘されていました。

しかしながら、実際には不足せずに2020年も私たちの需要は満たされています。ではなぜそのような危機が取り上げられたのでしょうか。

分析を見ても分かるように、このカカオ絶滅危機の原因は単なるチョコレート消費量の増加だけではありません。カカオ栽培の難しさ地球規模の環境問題、また生産性の上がる農地利用を求める資本主義世界の動向が絡み合って生じている問題だと言えます。

これらの問題は今に始まったことではなく、今後もずっとカカオの周りで続く問題であるのです。

2020年の危機は、サスティナビリティな栽培方法の導入や、世界のチョコレートメーカーによるカカオ栽培者への支援により、乗り越えることができています。

それでも、今度は2050年に枯渇するなどといううわさも出始めていますのです。

私達消費者が永遠にチョコレートを楽しむためには、カカオ生産者にも意識を向け、さまざまな問題を理解することが大切です。
近年カカオの国際相場の低迷もあり、生産者の収入は十分ではないともいわれています。
引き続き、世界中のチョコレート関連企業による継続的なカカオ生産者支援は不可欠であり、チョコレートを楽しむ私たちも、それぞれの立場でカカオ生産国の現状を理解し、支えることが必要だと言えます。


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